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FX初心者がやってしまうダメなトレード集! その3指標発表時トレード

FX初心者がやってしまうダメなトレードの一つに、重要指標発表時についついトレードをしてしまうことがあります。

重要指標発表時のトレードはオススメしません!!

理由は明らか!それは、大口・機関投資家と呼ばれる人たちがワナを仕掛けるからです。

どんなワナか?

超簡単に図解してみました!

大口・機関投資家の仕掛けの一例

そもそも、重要指標とは何のこと?

重要指標とは、それぞれの国が毎月、または定期的に日時を決めて、その国の重要な経済や金融に関する指標を公表することです。

種類がとにかくたくさんあって、FX初心者はどの指標に注意したら良いのか?はじめのうちは迷うところです。

絶対に外せないものとしては、それぞれの国の金利を決める「政策金利」、政策金利に関連して、それぞれの国の中央銀行総裁などの発言や議事要旨の公表。

経済関連でいえば、「失業率」「消費者(生産者)物価指数」、アメリカなどの「住宅ローン申請件数」などなど、多岐にわたるので悩ましいのですが、幸いにも、FXを取り扱う各会社のホームページで、主にその日の世界の重要指標日程表のようなものを掲載し、その結果などの内容もいち早く更新してくれています。

さらに助かるのが、その指標の重要度を「★★★」や「色分け」などで示してくれているので、特に重要と思える指標の発表だけ注意すれば良いということになります。

重要指標発表時に為替相場はどう動く?

普通に考えると、重要指標の内容が、予想よりも良いものなら、好感を持たれて、その国の通貨が買われるように思いますよね?!

例えばですが、政策金利が引き上げられると、その国の通貨価値が上昇する傾向にあります。

ただし、政策金利については、経済大国と呼ばれる先進国と、発展途上国では様相が違います。

日本(円)やアメリカ(ドル)、イギリス(ポンド)、ユーロ圏(ユーロ)、オーストラリア(豪ドル)などでは、政策金利の引き上げは好感が持たれる傾向にありますが、一方で、トルコやメキシコ、ブラジル、南アフリカなどの発展途上国では、自国通貨にできるだけ魅力を持ってもらって、通貨自体を買ってもらいたい、つまり、通貨自体が商品化しているような感じで、金利自体を高く設定しています。

なので、政策金利は高いほど良いというのではなく、高過ぎる政策金利の通貨は、投機的に扱われ、リスクも伴います。

なぜリスクが高いのか?それは、やはり、国自体の経済の安定性という意味で明らかに先進国に劣り、また、戦争とはならないまでも、デモや内乱などのリスクもある国々なので、情勢が不安定な国の通貨自体の価値も当然乱高下しがちです。

それを見越して、高金利通貨を好んで取引をする人も一部にいますが、当然ですが高リスク通貨なので、FX初心者は手を出さないようにしてください。

で、政策金利をはじめ、重要指標発表時に為替が上がるか、下がるか・・・

指標発表時刻に動く方向を見ながら、その方向に乗っかろうとエントリーをして稼いでいる人がいるみたいで、その方々は、そのトレードを「指標トレード」と言っているようです。

「指標トレード」で安定的に利益をあげられるのなら、全然問題はなく、OKです。

でも、FX初心者が「指標トレード」で簡単に稼げるようなら、誰もが「指標トレード」をしています。

少し、FXの世界を経験すると、大多数の稼いでいる人が、「今日は雇用統計の指標発表があるので、注意してください。」と注意喚起してくれます。

ベテランの稼いでいるトレーダーは、ある意味、指標発表を重視しています。それは、指標発表の時刻に売買をせず、ノーポジションの状態にいるようにするための時間とポジション管理を重要視しているからです。

なぜ、政策金利や雇用統計等の指標発表時のトレードが危険なのか?

なぜ、指標発表時のトレードが危険なのでしょうか?

理由はたった1つ。

大口・機関投資家と呼ばれる人々が為替相場の世界にいます。それも、FX初心者とまったく同じ土壌にいるわけです。

これらの大口の人々は、多くが他人のお金を預かって、そのお金を運用して利益をあげることを日々の仕事にしています。

彼らは、ただ単に売買をしていれば良いというものではなく、お金を預けてくれた投資家のために必ず利益をあげなければならない使命を負っています。

もし損失を出してしまうと、顧客である他人に損をさせ、信頼は愚か、仕事も失ってしまう立場にあります!

彼らは、毎月、毎週、毎日の目標を明確にして、為替相場の世界で日々戦っていると言っても良いでしょう。

そんな大口の格好の「狩場」が、指標発表の時間帯になります。


あなたは、思うでしょう?!「狩場って、大口の人達はどうやって狩りをするんですか?」って・・・

FX初心者と大口・機関投資家のポジションの大きさの違い!

FXをしていると、よく耳にする言葉に「ノーポジ」というのがあります。

これは、FXで、買い(ロング)も売り(ショート)もどちらのポジションも持っていない状態のことです。

FXで稼ごうとする初心者はもちろん、個人でそれなりに利益を得ているトレーダーの中で、多くがデイトレーダーだと思います。

「翌日にポジションを持ち越さない。」
「週をまたいだポジションを持たない。」
など

個人で、かつ少ない資金(たとえ数千万円であっても、大口の何十億、何百億の資金からしたら少ない資金になります。)でトレードをしている多くの個人トレーダーは、目の前のトレードによるポジションの管理で精一杯です。

一方で、為替相場を戦場に日々戦っている大口・機関投資家は、デイトレのポジション、スイングのポジションなど、様々なポジションを持ち、随時戦略を練りながらトレードしています。
得られる情報量も半端ないです。

そんな彼らが狩場にしている指標発表時、どういう行動をとるのでしょうか?

指標発表時の前後で為替相場の流れは変わらないのに・・・


重要指標の発表といっても、事前に予想されており、予想どおりの結果であったときはもちろんですが、多少のサプライズがあっても、為替相場の流れを大きく変えることは稀です。

為替相場の流れを大きく変えることがあるとすれば、「9.11」や「大震災」「戦争」などの有事が勃発すれば相場の流れが急転換することもありますが、それは突然、予告もなくやってくるので避けられないでしょう。

ただ、平常時の指標発表においては、少なくとも発表の時刻が事前に知らされていて、発表の瞬間に相場の流れが上下に大きく振れたり、一方向に急上昇、急降下することがあっても、数時間、数日も経てば、元の流れに戻っています。

結局、指標発表って、各国の政府・中央銀行が大口・機関投資家の稼げる場面を提供していることに他なりません。

そんなことをいえば身も蓋もありませんが、FXの世界ではそういう解釈になっちゃいます。

極端に言えば、FXトレーダーは、政策金利や雇用統計がどうなろうが、自分が売買で利益を得られれば、知ったこっちゃありません。

こんなことを言うから、政府や日銀は、FXトレーダーなどを総称して「投機筋」とか、悪者扱いしているようですが・・・

でも、まあ、政府も年金財源等の確保や国債の利払いのために、株や為替を運用しているわけですから、機関投資家を悪者扱いにするのもどうなのかな?って思いますけどね💦

そんな大口・機関投資家は、大量、かつ様々なカードを持っています。

私たち個人のFXトレーダーが、本当に限られた資金でワントレードにすべてをかけるのに対して、大口・機関投資家は大量の資金にそれぞれに役割を持たせています。


例えば、雇用統計発表直前、それまで右肩上がりの上昇トレンドを形成しているとします。

しかし、雇用統計が発表された瞬間、相場が急激に反対方向に下落しだします。

「もしかして、内容が悪かったので、トレンド転換かな?」って思うトレーダーもいるかもしれません。

特に、FX初心者で指標発表時にトレードして稼ぎたいと思う人の典型的な考え方として、発表時刻に瞬間的に動いた方向にエントリーをして稼ごうとします。

確かに、指標発表時に数分間程度、大きく下落、あるいは上昇をする場合もありますが、これは指標発表瞬間の動きの一例に過ぎず、実は、指標発表時の相場の値動きには何種類ものパターンがあります。

その幾つかをあげてみると、

① 指標発表の瞬間から一方向にしばらくトレンドを形成し、そのトレンドが半日、または24時間ぐらいかけて、元の価格水準に落ち着く。

② 指標発表の瞬間から一方向に大きくトレンドを形成したが、数分、もしくは30分、60分程度かけて、指標発表時の価格水準に戻る。そこから先、何事も無かったかのように相場が形成される。

③ 指標発表の瞬間なのに、何も無かったかのように普通に動いている。

そして、FX初心者をはじめ、多くのFXトレーダーが指標発表時のトレードを控えるべきであると、私が主張する最も危険な値動きとして、「④ 瞬間的・価格の振幅」があげられます。

具体的には、どんな値動きかというと、発表の瞬間、下方向に10pips以上、最近は大きく振れる傾向があるので、20pisp程度下に進んだと思った瞬間、下ヒゲを形成して、今度は上方向に20pips程度上昇、それを、1分間繰り返した結果、結局、価格が動かなかったというようなことがあります。

この動きをされてしまうと、瞬間的に価格の「行って来い」で、往復の合計であっという間に、30、40pips程度の損切りを喰らってしまうことがあります。

特に、初心者が、こんな局面で失敗トレードをしてしまうと、損を切った瞬間に、逆にエントリーし、すると価格が直ぐに反対方向に動いてしまったので、また損切り!

結局、よく言われる「往復ビンタ」を喰らってしまいます。

他にも、重要指標発表時は、様々な動きをする可能性があり、その動きを予想することは、私たち個人でFXトレードをするのは無理です。

というか、これらの動きのバックには、大口・機関投資家の仕掛けがあります。

大口・機関投資家は重要指標発表時にどう動くのだろう?

なぜ、大口・機関投資家が指標発表時に仕掛けるのか?

理由は明白です。

「稼ぐためです!」

相場は、その7割がレンジ相場、残り3割がトレンド相場と言われています。

大口・機関投資家であっても、私たち、個人のFXトレーダーとまったく同じ土俵で戦っています。

トレードの手法自体が様々ある中で、エントリー、決済を行うポイントは同じになります。

私たち、個人のトレーダーと、大口・機関投資家との大きな違いは、

大口・機関投資家は、他人の資金を預かって、それを運用して決められた期間に必ず稼がないといけない!ということです。それが、大口・機関投資家の使命(仕事)です。

そんな使命を負っている大口・機関投資家ですが、数日間、値動きの少ない相場が続いているとします。

そんな相場に下手に手を出すと、たとえ、トレードを生業としている大口・機関投資家も損失を被ってしまう可能性があります。

そこで彼ら、大口・機関投資家が考えるのが、自分達の資金を使って、瞬間的に相場を意図した方向に動かして、短時間で稼いでやろう!と思うことです。

そんな彼らが、指標発表もない、平常時に仕掛けても、さすがに「焼け石に水」で相場を動かすことはできません。まだ、幾つかの、他の大口・機関投資家も同時に賛同してくれれば良いのですが、平常時はそんなことはさすがに不可能です。

これが、指標発表時、特に、重要指標発表時になると話が違ってきます。

大口・機関投資家がこぞって、仕掛けようと団結します!

具体的に、大口・機関投資家はどう仕掛けるの?

超簡単図解をもう一度!!

大口・機関投資家の仕掛けの一例

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