トレードルールをどうしても守れない人は、まず間違いなくFXにおける「ギャンブル依存症」になっています。
※ただし、FXが大好きで、かつ、しっかり稼いでいる人は「ギャンブル依存症」とは別と考えます。
このFXにおける「ギャンブル依存症」は大きく分けると、段階的に2つに大別されます。
まず、「ポジポジ病」
これは、多くのトレーダーが抱える依存症です。
FXは、24時間いつでもトレードが可能なので、いつでも稼げる気になって、自分自身の持っている必勝の鉄板ポイント以外でも、気軽にポジションを持ってしまう症状のことです。
もちろん、そんなエントリーをしていては100%負けてしまいます。
自分では、トレードルールを守らないといけないと、頭では分かっていますが、PCの前でチャートを眺めていると、ついクリックしてエントリーしてしまいます。
次に、「損切り依存症」「負けトレード依存症」といわれるものです。
こっちの方が「ポジポジ病」よりも重症の「ギャンブル依存症」です。
「ポジポジ病」の場合は、常にポジションを持っていないと気が済まなく、でも、お金を稼ぎたいためにやっています。
一方で、「損切り依存症」「負トレード依存症」は、お金を稼ぐことは二の次、いや、トレードして負けて、損をすることに生き甲斐を感じています。
「そんな馬鹿な?!」とあなたは思うでしょうが、実際に、そういう人は大勢います。
身近なギャンブルに置き換えると、「パチンコ依存症」があげられます。
パチンコはギャンブルの典型ですが、その勝率は、10~20%、いや、もっと低いとも言われています。
「パチプロ」と呼ばれる一部の人を除いて、トータルでは必ず大きく負けるようになっています。
そのことはもちろん、パチンコをやる人は知っています。
でも、パチンコ屋は繁盛して、暇があればパチンコ店に足を運ぶ人が大勢います。
そんな人達は、なぜ負けると分かっているパチンコをするのでしょうか?
たぶん、当の本人は分かっていないかもしれませんが、パチンコをやって、負けることで快楽を得るようになっているんです。
そのうえ、たまに勝ててしまうから、その時の喜びが忘れられずにパチンコに興じるわけです。もちろん、トータルでは大きく損をしています。
FXにおける「ギャンブル依存症」に陥っている人も同じです。
ただ、前提として、FXとパチンコでは大きな違いがあります。
パチンコをやっている大半の人は、趣味的、暇つぶし的にパチンコをやります。パチンコで生計を立てようとか副業で利益を得ようと思う人はほとんどいません。
一方、FXをやっている人は、お金を稼ぐことを主眼としており、趣味や暇つぶしでFXをする人はまずいないでしょう。
でも、実際は、負トレーダーの多くが、この手のギャンブル依存症に陥っています。