一番オススメの移動平均線と設定値
移動平均線とは?
移動平均線にはいくつかの種類がありますが、どの移動平均線も目的は「過去の価格の平均を取ることで価格変動を平滑化して、価格変動の流れ・方向性を確認して、未来を予測することです。」
為替価格(ドル円など)は一見すると不規則に動いているように見えますが、過去の動きをローソク足などに落とし込むと、規則的に動いていることが分かります。
ただし、ローソク足を眺めるだけでは未来の価格はまったく分かりません。
単純に考えると、FXは、為替価格が上がるか、下がるかを予測する、本来、勝率2分の1の取引ですが、負ける人が圧倒的に多いのが現実です。
そんな相場分析で、最も使われているツールが「移動平均線」です!
移動平均線とは、過去の特定の期間の特定の価格をもとに過去から現在までで、算出した数値で線(曲線など)を引きます。
ぶっちゃけ、どの移動平均線が最強なの?期間は?
移動平均線の種類としては、主なものに…
・SMA(単純移動平均線)
・EMA(指数平滑移動平均線)
・HMA(ハル移動平均線)
・WMA(加重移動平均線)
・SMMA(平滑移動平均線)
があります。
この中で、多くの人が利用しているものが、SMA(単純移動平均線)とEMA(指数平滑移動平均線)です。
SMAは、特に、多くの日本人が好み、EMAは、欧州など、海外トレーダーが好むと言われています。
また、期間については、短期が「20」「21」「25」、中期が「75」「80」「100」、長期が「200」「400」「600」などが一般的です。
この中で、どの期間がオススメなの?って、よく聞かれますが、正直、どの期間でも使えます。
ただし、さきほど、例にあげた期間「20」などのよく使われる期間以外の「23」とか「24」などの誰も使っていないような期間はダメです!
移動平均線が有効に働いて、トレンドや転換点、押し目の目安になる理由は、ぶっちゃけ、より多くのトレーダーが意識して使っているという単純な理由です。
私が、FXを始めてしばらくは、色々な種類の移動平均線、期間を試してみるとともに、なぜ移動平均線がトレード判断の基準になったり、転換点や押し目の目安になるのか、移動平均線の仕組みや計算式を眺めて、頭を抱えました。
結局、その答えは「その移動平均線と期間について、どれだけ多くのトレーダーが利用しているかで、反応するかどうかが決まる。」でした。
なので、SMAでもEMAでも、期間20でも期間21でも反応します。
下のチャート図面を眺めてみると、短期移動平均線のSMA(期間20、25)、EMA(期間20、25)、中期移動平均線のSMA(期間75、100)、EMA(期間75、100)を描画しています。
短期移動平均線は短い期間なので、位置的にはローソク足に近い付近にありますが、中期移動平均線は、トレンドが発生している場合、ローソク足と移動平均線の距離が離れています。
中期移動平均線同士は、ほぼ同じぐらいの場所にあります。
移動平均線は、短期、中期、長期の3パターンで使い分けるようにしよう。
移動平均線の期間については、短期、中期、長期の3種類で設定して、その移動平均線の種類は、SMAでもEMAでも、そのほかでも全然構いません。
また、期間について、短期の期間が20でも、21でも25でも大差なく、どれでも構いません。
実際にトレードをしてみると、どの設定の移動平均線でも反応します。
結局、反応する移動平均線の種類と期間を利用しているFXトレーダーが、その時刻・時間帯に多く存在して、売買をしているという単純な理由です。
その時刻に、SMA・期間20を利用しているトレーダーが売買していればSMA・期間20で設定しているFXトレーダーは、自分の設定値が正しいと思い、トレードします。
一方で、EMA・期間25を利用しているトレーダーはその時刻ではトレードしなくて、その後、EMA・期間25付近での反応を確認して、トレードします。
結果的に、ローソク足は、SMA・期間20でも、EMA・期間25でも何らかの反応を示しているというわけです。
もちろん、トレンド転換時など、相場の流れが変わるときなどは、その移動平均線でまったく反応しない場合も多々あります。
なぜ、この移動平均線のこの設定で反応するんだろーか?って考えるだけ無駄です。
答えは、その時間帯にトレードしている多くの人が、その種類のその設定の移動平均線をメインにトレードしているだけ。
ちなみに、私が利用している移動平均線の種類は、EMA、SMA、そして最近、トレンドの判断に、HMA(ハル移動平均線)を利用しています。
HMA(ハル移動平均線)については、あまり聞き慣れない移動平均線だと思いますが、ここ最近、FXトレーダーに好まれるようになってきました。
その理由は、「HMA(ハル移動平均線)を活用しない手はない!」で解説します。