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初心者が飛び乗りトレードをやってしまう理由!

初心者が飛び乗りトレードをやってしまう理由!

私も初心者の頃、ずっと「飛び乗りトレード」に悩まされ続けたひとりです。

そもそも「飛び乗りトレード」とは、どんなトレードでしょうか?

FXトレードを何年もやっている人は「飛び乗りトレード」の意味をご存じでしょう。

簡単に言うと、「飛び乗りトレード」とは、ローソク足が大きく上昇したり、下落した場合やトレンドが発生中にトレンド方向に一致するローソク足のとき、例えば、上昇トレンド中の連続する陽線の動きにつられてロングエントリーしてしまうことです。

下のチャート図は、上昇トレンド中に、連続する陽線を見てまだまだ上昇すると思い、ロングエントリーした瞬間に下落したり、長い陽線を見て飛び乗ってロングエントリーした途端に逆行してしまったという初心者トレーダーがよくやるトレードの失敗例です。

長い目でチャートの右端から左端を見ると上昇トレンドが継続していて、ロングエントリーをすること自体は間違っていません。
飛び乗りエントリー

でも、チャートの2か所でエントリーした場合、20pips、または46pipsのマイナスになり、損切りをやむを得ずするトレーダーも多くいると思います。

この2つは、FX初心者が犯しやすい間違ったエントリーの典型例です。

ロングでエントリーすること自体、結果的に間違っていません。

では、何が間違っているのでしょうか?

それは、エントリーのタイミングが間違っているんです!

多くの稼げないトレーダーが大切にしていない「エントリータイミング」を稼ぐトレーダーは1番大切にしている

2022年は急速に円安が進行して、ドル円を筆頭に円が絡む通貨ペア(クロス円と言います。)は右肩上がりの状況にあります。

それならば、ドル円などのクロス円をロングで持っていたら儲けることができると安易に考えてしまいがちです。

ただ、最近の相場は特に上昇・下落の幅…いわゆる「ボラティリティ」が大きく、1日に100pips(クロス円で換算すれば「1円」)以上、たまに200~300pips、それ以上に大きく動くことも珍しくない状況です。

そんなボラティリティが大きい相場では、1分足や5分足のローソク足1本で、50pips以上動くことも普通にあります。
この動きが、あなたの意図する一方向に進めばよいのですが、ボラティリティの大きい相場は細かく上下動を繰り返しながらトレンドを形成したり、レンジ相場でも、そのレンジの幅が50pipsを超えることも多々あります。

そんな相場で、エントリータイミングを間違えて、「飛び乗りエントリー」をしてしまうと、非常に高い確率で逆行されます。

トレードでは損切りを設定するのが普通ですが、損切り幅は、売買の方法ごとに異なりますが、デイトレーダーの場合。10~20pips、大きくても30pips程度でしょう。

この程度の損切り幅の設定では、エントリータイミングを一歩間違うと、エントリー即逆行して、即損切りに見舞われます。

多くトレーダーが勝てないのは、エントリータイミングを誤っていることが一番の負ける理由です。

先ほどのチャート図の場合、本来、エントリーする場所は…

上昇トレンド

赤い丸のあたりでココは「押し目」と言われるポイントです。

もちろん、上のチャートのように、ローソク足だけ表示していては、どこが押し目になるかどうか見極めることは到底できないので、それを補うものとして、MA(移動平均線)などがあるわけです。

稼ぐトレーダーは、MA(移動平均線)などを武器として使い、上昇トレンドのときはいったん値が下がるまで待って、そこから再び上昇するポイントでロングエントリーを仕掛けます。

一方で、稼げないトレーダーは、ローソク足の直近の値動きに惑わされて、上昇中にロングエントリーを仕掛けてしまいます。「押し目」を待つことの必要性は何度かトレードをやっているうちに自覚はするんですが、トレード中にいつ来るか分からない「押し目」を数十分、数時間も待つことに疲れてしまい、適当な場所でエントリーして自爆してしまいます。

日常生活、置かれた状況によってトレーダーも十人十色ですが、多くのトレーダーは、億トレーダーなどの情報発信・SNS、YouTubeなどを見て、短期間で爆益をあげることに憧れます。

なかには、専業トレーダーを目指す人も多い中で、1日(24時間)のうち、何時間も待ち続け、ときに1日でノートレードとなることを凄く嫌います。

結果、待ちきれずにダメエントリーをしてしまうんです。

まあ、サラリーマン並みに稼ぐなら、1日、2、3万円ぐらいは稼がなければと思い、焦ってしまうという気持ちも分かりますが…

なぜ、上昇トレンドのときの上昇中にエントリーすると失敗して損切りになるのか?

なぜ、上昇トレンドのときの上昇中の陽線のローソク足でエントリーするとダメなのか…

それは、為替価格の値動きの習性にあります。

為替価格は波のように動く!

為替価格は、売買…つまり、売りと買いの中で勢いの強い方向に徐々に動いていきます。

売買なので、同じ価格で交換されます。(ただ、実際は、スプレッド(※)と言われるFX業者の手数料(一般的には儲け分)が上乗せされています。)

価格が動くわけは、スリップページの仕組みでドルを買おうと思う人と、供給する側の売り手のバランスが崩れたとき、上昇の勢いが強ければ、スリップページ分の幅で、少し高い価格で売買されますが、その繰り返しで価格は上昇しますが、必ず「売り」も入るので、結果として相場は波のように動くわけです。

たまに、ローソク足で、陽線が何本も連続して上昇トレンドを形成している場面に遭遇します。

そんな相場もより短い期間のローソク足、例えば、1時間足で連続陽線で上昇している場合の5分足で見た場合は、連続する陽線の中に何本かの陰線も含まれ、押し目を形成しています。

なので、より短期の足を見ながら押し目でロングエントリーをすれば良いのですが、短い期間で一方的に上昇する相場の場合は、エントリーを見送ることをオススメします。

<ちょっと難しいスプレッドのお話>
※FX取引では、2wayプライスといって、外貨の買値(Bid/ビッド)と売値(Ask/アスク)が同時に表示される方法が使われています。
例えば、「ドル/円 100.00-100.05」と表示されていた場合、前者が買値、後者が売値になります。
買値・売値は、FX業者側から見た数字ですが、安い方がトレーダーにとっての売値、高い方が買値と覚えておくのが良いでしょう。つまり、この場合、トレーダーは1ドル100円で売ることができ、1ドル100円5銭で買うことができるということになります。
ただ、実際、MT4などのトレーダーは1つの価格しか見ていないので気にする必要はないですけどね。

 

 

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